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2012年7月

2012年7月22日 (日)

津波も放射能も来なかったけど・・・

という訳で、GW後半は予定通り会津へ。
宇都宮の実家で車を借り、
東北道で白河ICを目指す。

白河ICを降りて4号線から
以前は”登山国道”として
酷道ファンには知られた
289号線を辿って下郷へ。
降ったり止んだりの
生憎の天気の中、
県道346号線を西へ進む。
最初の目的地は、戸赤の山桜
”どこにあるんだ、行き過ぎた?”
と思っていたところに、
山の斜面に点在する
濃淡様々に咲き誇る山桜。
晴れていれば鮮やかなコントラストを
楽しめたのだろうが、
曇り空のこの日は
水墨画を見るような味わい。
それはそれで趣のあるもの。

更に西へ進み、400号線で昭和村へ。
いかにも昭和な木造校舎
山間の国道沿いに佇む。
校庭であったと思われる場所に車を停め
校舍の周りをゆっくり1周。
ボロボロではあるけど、
何か”風格”のようなものも感じる。
昭和村の名産でもある
からむし織の工芸博物館を見学し
玉梨温泉、会津川口を経て
宿泊地の早戸温泉へ。
ここの温泉、掛け流しはいいんだけど
熱かった~。
加水しないと入れません・・・

2日目も空模様は芳しくない。
宿からほど近い沼沢湖に立ち寄る。
夏になればお手軽にキャンプが楽しめそうだ。
沼沢湖をぐるっと廻るように
昨日通り過ぎた玉梨温泉へ抜ける頃には
天候が回復して、青空が眩しいくらいに。
江戸の昔から存在しているような街並みを
眺めたりカメラに収めたりしていると、
地元の人に話を聞くことができた。
そして、その人が管理する古民家の中を
案内してもらえた。

玉梨温泉の共同浴場で立ち寄り湯を楽しむ。
川沿いに咲き誇る満開の桜を楽しむ。

会津川口駅前で開かれていた
物産展で昼食を買い込み、
未だに濁ったままの只見川を
上流へ遡る。
走りだしてすぐ、流され落ちたままの
鉄橋
を目の当たりにする。

列車が走らなくなって1年以上、
錆びた線路が延々と続く只見線
誰も使う人はいないが、
桜はいつものように花を咲かせている。
その下で、買い込んだお昼を広げた。

更に川沿いを遡り、
とあるダムの上を走っている時、
衝撃的な光景が目に飛び込んでくる。
只見線の鉄橋が、まるごと流されている。
そして、落ちた橋桁が川の中に
そのまま残されている。
線路は力なく川面に向かって垂れ下がっている。
固く、曲がるはずも無さそうな鉄路が、
敢え無くぶら下がっている。

湯倉温泉の共同浴場で立ち寄り湯。
国道の対岸にあるそこへ渡る橋、
そこにも、小さな傷跡が残っていた。

只見川沿いに走る只見線、
いつ乗客を乗せた列車が来るのか。
錆びた線路と無人の駅舎は
ただひたすら待っているようだ。

この日の宿は、滝沢温泉・松の湯
浴室のすぐ横に自家源泉を持つ民宿。
道を挟んだ向かい側には、
やはり只見線の赤錆びた鉄路が延びていた。

同宿になった、郡山から来た初老のオッサン達。
来る途中に仕入れたという花泉をご馳走になる。
わしの親父も郡山出身で、なんて話をしていたら、
「へぇ~○○商事のご子息、あ~、そうなんだ~。」
親父の会社を知っているという。
あの・・・ご子息なんて言う程
大したもんじゃ無いっす・・・
そうそう、こんな話もしてくれた。
自分の車で他県(日本海側の隣県)へ出かけた時
GSからなかなか店員が出て来なかった。
何故そこの店員が接客を渋ったのか。
オッサンの車のナンバーを
しきりに気にしていたそうである。
そう、福島から来た、それだけで・・・

最終日、付近に湧くという炭酸水へ。
サイダーのようなシュワシュワ感は無いが、
ほう、成る程、という味わい。
昨日立ち寄れなかった、大塩温泉へ戻る。
その途中にも、炭酸水は湧いている。

大塩温泉共同浴場の隣に建つ民宿は、
期間限定で現れる
川岸の露天風呂を持つことでも知られるが、
壁は剥がれ落ち、営業できているのか?
と思わざるを得ない風貌。

入浴を終えて、偶然にも宿のご主人に話を聞けた。
昨年の水害で、宿も濁流に巻き込まれたそうだ。
上流側の壁はまだブルーシートに覆われている。
何故修復しないのか・・・
賠償問題が解決しないので、
直すに直せないのだそうだ。
ここでも、電力会社との問題は解決していない。

田子倉湖を見に行けるかな?
行けるところまで行ってみよう。
更に只見川を遡る。
どこまで行っても、川の色は濁ったまま。
途中、止まったままの列車が放置されていた。
前も後ろも、橋が落ちて進むに進めない。
1年以上もその場に放置されたまま。

宿を出た時は快晴だったのに、
ダムに近づくにつれ、
激しい雨が降ったり止んだり。
そして、ダムの手前で、
国道も通行止めになっていた。

只見まで戻り、ちょっと変わった古本屋へ。
全国から買取を受け付けるその本屋、
代金は、”土地”なのだそうだ。

289号線を田島方面へ。
帰路についたわけだが、
途中、酒蔵に寄った。
昨晩、宿でも頂いた花泉。
シーズン?ではないので、
酒蔵に在庫はほとんど無いとの事。
その代わり、付近で扱っている
販売店を教えてもらった。

今回訪れた場所も、被災地だった。
全てを押し流してしまう程の、
凄まじい濁流を容易に想像できるほど
強烈な爪痕を目の当たりにしてきた。
ここも東北、ここも福島。
復興はいつになるのか・・・

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